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YAPC::Hiroshima 2024に参加しました

YAPC::Hiroshima 2024に参加しました。

YAPC(やぷしーと読む)は初めての参加となります。

なお、私はPerlについて全くの初心者です。

会場入り #

名古屋在住なので、新幹線で移動しました。

会場は広島国際会議場で、新幹線が止まる広島駅から路面電車/バスで20分程度でした。

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路面電車が動いてる〜と感動してました

かなりアクセスが良いにも関わらず、会場周辺は静かで落ち着いた雰囲気でした。

tram
ランニングや散歩されている方も多かったです

トークについて #

今回は合計で9のトークを聞くことができました。

Perlについてのトークだけでなく、Web系統に関するトークも多かったです。 むしろPerl以外の方が多かった気がします。

どれも非常に素晴らしいものばかりでした。

自分が聴いたトークについて簡単に感想を書きます。


1. コミュニティと共に生きる - キャリアの螺旋と人生を変えた瞬間 #

普段から何かにつけて、お世話になっているそーだいさんのお話でした。

YAPCへの参加は始発で新幹線に飛び乗っての移動だったので、到着時に少し疲れがありましたが そーだいさんの声で一発で目が覚めた感じがしました。

「お世話になっている方々」への敬意は持ちつつも、「尊敬してます、すごい」と見上げるのではなく、
「自分がエンジニア力をさらにガンガン上げていき、技術的な話で殴り合いをできるようにならんとな」
という気持ちになりました。

とはいえ短い期間でどうこうなる話ではないので
仕事や日頃からやっている趣味の開発などをガリガリとやっていきます。


2. Go to Cloudflare Workers ~ 移行から 0.5 年以上運用する #

実際にCloudflare Workersを仕事でがっつり使ったことがなかったので、聞いてみたいな〜と興味があったお話でした。

デプロイが早いとは聞いてましたが、ここまでなのか、、と驚いてました。

後は話の最後に出てきた Hono は耳にしていたのですが、
あまりちゃんと触ったことがなかったので、この後触ってみようと思います。

普段あまり触れない分野にこうやって触れる機会があるのは、正しくカンファレンスの良さだなと感じてます。


3. My Favorite Protocol: Idempotency-Key Header #

HTTPの冪等性に関する話でした。

しばしば「二重決済が発生した!」みたいな問題は耳にしますが、
(自分も引き落としが二重出来て、クレカの会社に電話したことがあります)
本当にサービスの信頼性に直結する話です。

実際には決済までを自社で全部管理している会社さんはそうは多くないと思いますが(Stripeなどの決済代行会社を使うのではないでしょうか?)
結局のところ「StripeのAPIを叩く」段階で「これでPaymentIntent確定させていいのか?」等の確認は行うことになります。

自分もこの辺りは頑張っていたのですが、 自分の場合は過去の取引履歴等から、

  • 取引金額
  • 現在のユーザーのステータス(サブスクリプション型のサービスなど) 等を確認し、突合して、、みたいなことをしてました。

このHeaderの活用が広まると、こういった部分も楽になるのかな〜と期待しています。

Q&A「〜のケースが考えられるが、このケースについてどう対応される想定ですか?」と質問させて頂いたのですが
「Headerの有効期間を調整したり、〜という形で対応する想定です。これからの仕様策定でそれらも議論されていくと思います。」
と分かりやすく説明頂き、これから議論が活発になされていきそうなこのHeaderの仕様等は注目していきたいなと思います。

また、実装例もスライドに掲載されており(しかも普段使っているRuby) ニコニコしながら帰りの新幹線で眺めてました。


4. 関数型プログラミングと型システムのメンタルモデル #

いわゆる「関数型」についての具体的なコード等を交えたお話でした。

動的計画法のところの話が非常に面白かったです。

動的計画法で何か問題を解くときは、「Slice用意して、都度要素として結果を入れていく」 形を取ることが多く、あまりそれ以外の観点で問題を捉えていませんでした。

しかし「関数」の思想にて問題を捉え直すとこうも違って見えるんだな〜と感じました。 (関数適用による状態遷移で DP を解く)

「同じ課題に対して、様々なアプローチを知っておく」ことはジャンル問わずやっておきたいですね。

5. 理解容易性と変更容易性を支える自動テスト戦略 #

先日Youtubeライブでの公演が、人が集まりすぎてconnpassさんが落ちてしまったというt_wadaさんのお話でした。

実は私が開発しているプロダクトでも最初期はテストが存在しませんでした。

そんな中、エンジニアリングについて色々と教えてくださっている師匠の方に
「まずはテストを書こう。t_wadaさんの本など参考にするんじゃないかな」
と教えてもらい、そこから数ヶ月ひたすらテストを整えていったのが私のテストとの出会いです。

少人数での開発だったこともあり、 「テストって大人数でやるものでは?」
と当初思っていたのですが、今では「少人数開発こそテストが必要」だと思っています。

(少人数の方がむしろ、デプロイごとに手動で確認の時間など取りたくない(取れない)ので、
「テスト通ったら即デプロイ」 という状態に持っていきたいですね。現在は一通りその形にはできました。)

しかしながら、
「テストもメンテが必要な、プロダクトの一部」です。

「メンテできるようにしないと腐っていく」 のは自分が悩んでいたことそのもので、トーク内容がドンピシャでした。

懇親会にて
「Railsを普段使用してるんですが、先ほどの話の中で「Railsだからこその特徴とかってありますか?」」
という質問をさせて頂いたんですが、
「ARだと、基本的に後ろにデータベースありきの話になるので〜mediumサイズ以上にはなることが多くて、、」 など、非常に具体的で参考になるアドバイスを頂けました。

パネルセッションでも「怖くないので、気軽に話しかけて!」仰っていたので(?)
懇親会で質問を投げつけにいきましたが、丁寧にお話し頂けて嬉しかったです。

6. There’s More Than One Way to Type It! #

Perlの「型」についてのお話で、
「ビット表現のデータがどう解釈されるのか?それを型が決めている」 という表現が印象的で、記憶に残りました。

最近低レイヤの勉強をしているのですが、
「ビット表現の段階ではデータに過ぎなくて、そこから情報として解釈しているのだな。おもしろ〜」
と勉強していたこととメタ的な知識が結びついて良かったです。

途中でいくつかクイズが出題されていたのですが、
Rubyの問題にも関わらず自分の思っていた回答が間違っていたので反省してます。

7. 古い技術について—SMTP現代事情つまみ食い— #

昨年12月くらいからかなり盛り上がっていたメール周りのお話です。

自分も実際ここは全て一から調べ直して、先日無事対応が終了したものでしたので
「ああ〜まさしくそこ勉強したぞ〜〜」 という感じで良い復習となりました。

関連技術の時代ごとの遷移が簡潔にまとめられていて、非常にわかりやすかったです。

後は、List-Unsubscribedについて自分が聞いてみたかったことをQ&Aにて聞けたので ほくほくしてます。 (List-Unsubscribedヘッダの出し分けについて)

(YAPCとは直接関係ないですが、メール周りの技術のお話はMailDataさん
のブログも非常に参考になります。私は対応する際に、必要な情報が書いてある記事全て読み漁ってました。)

8. 平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言〜技術情報を伝達する手段の変遷〜 #

3人の登壇者の方によるパネルセッションです。

  • CTOはプログラムを書くか/書かないか
  • インターネットのまさかりについて
  • 最近の若者について言いたいこと
  • 生成AIについて
  • 確定申告(結果的にスキップ)

等の盛りだくさんのお話でした。

印象的だったのが 「コードレビューで、若者に話す際に気を使う」
というお話でした。

人に何かを伝える(特に「これいいね/変えた方がいいね」的な話)は、 伝える側にも負担がかかると思っています。

自分は
「さあボコボコに言ってくれ!そんなことでくたばらないので。
むしろ言われないでいる方が俺のためにならないんや。」
という感じです。

なので、周りには
「お願いします、まさかりを投げて欲しいと思ってるんです」
と、普段から言って回ろうと思いました。

9. 「とほほのWWW入門」サイト管理者・杜甫々さんによるキーノート #

私もお世話になった「とほほのWWW入門」にはお世話になりました。

「インターネットを支えてきた方」のお話しだなという感じで、出てくるワード等が
「うおー本当にそんなのあったんだな」
というものばかりで、非常に興味深かったです。

後は全般的に
「おもろいと思ったら積極的に取り組む」 という姿勢が素晴らしいですね。

自分の人生においても、年齢やライフステージが 様々に変わっていくと思いますが
「おもろいと思ったらまずはやってみる」
姿勢はこれからも持ち続けていきたい(むしろ、もっと強めていきたい)と思います。

懇親会・その後 #

今まで話したことがない方に、どんどん話をしたいな〜と思っていたので
知り合いの方に「どなたが紹介してください!」
と無茶なお願いをして回ってました。

皆さん快く交流してくださり、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

また、懇親会の後の会でも自分が知らない開発の世界の話を聞いていましたが
そこにガンガン踏み込んで話をぶつけていける力がないことに
悔しい思いをしていました。

先に書いた通り、来年にはここで話をぶつけていけるようなるぞ〜という気持ちです。

park
自分の顔が写っている写真をまた取り忘れた

まとめ #

YAPC::Hiroshima 2024、個人的には最高に楽しめました!

後は自分の立ち位置というか、「もっとここ知りたい・勉強していきたい」というところが
はっきりしたので、日々精進していこうと思います。

後は、今年の抱負等でも書きましたが
「発信して、それに対してのフィードバックをもらう」 ことをやっていこうと思います。

発信の中でも、特に
「技術的な話に関する、個人的な解釈」
を含むものを積極的にやっていきます。

まずはその一歩として、今回の記事もを自分の今までのテックカンファレンスの感想記事と比較して 「技術的な話により触れる」 ように書いたつもりです。

また、

  • 仕事
  • 最近の趣味開発(興味があること)
  • その他興味があること

についても、自分の頭の中を外部に曝け出すことをやって
誰かにまさかりを投げてもらいやすい状態を作っていこうと思います。

ぜひ、お会いした際などはお気軽にまさかり投げてください、楽しみに待ってます。

最後になりますが、スタッフ・登壇者・参加者の方々を含む関係者の方々本当にありがとうございました!
最高の時間を過ごすことができました。
それではまた来年!

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また会いましょう